どうして視覚情報処理?
地球上の高等生物が外部の情報を取り入れる方法として「眼」すなわち視覚情報を使っています。「眼」を使うメリットとして,広い範囲を一度に/非接触で/高速にセンシング出来ることが挙げられます。
この「眼」の機能をコンピュータで実現すること,いわゆる画像処理・画像計測に関する研究を行っています。この研究が完成すれば,より人間のように自由に動くロボット,産業・社会・医療等様々な分野で役立つ計測制御技術が実現します。また,「眼」を使った人間と外部との情報のやりとり,すなわちヒューマンインターフェースの研究として,情報提示技術と高度教育システムの研究を行っています。
研究テーマ
本研究室では,(人の視覚のように)ステレオカメラを使って,対象の座標や形を高精度計測に計測する画像計測技術をコア(シーズ)として,次のような研究テーマについて研究しています。 学術的基礎研究とともに,応用研究やメーカー等との実用化研究も鋭意行っています。
■理論的研究
・ 超高精度画像計測に関する理論的研究
■応用的研究
・座標および形状計測(ターゲットの3次元座標を計測。さらに,座標の密度と高めて形を計る)
・ 振動計測(ターゲットの振動を計る)
■プロジェクト研究
・防災応用としての土砂災害の予兆検知(屋外遠距離でも高精度計測可能な長所を生かす)
・社会インフラの健全化判定(橋梁等のたわみ計測,コンクリート構造物のひび割れ検出)
■企業との共同研究
・産業応用を目指した高機能画像計測技術の開発(移動ロボットの誘導)
・医療応用を目指した高機能画像計測技術の開発(内視鏡)
いずれも,実用化を目指した研究を実施中です